静岡市(しずおかし)は、静岡県の中部地区に位置する市。県庁所在地。政令指定都市。
静岡県の東西のほぼ中央、東京都区部と名古屋市のほぼ中間の太平洋ベルト地帯上に位置し、範囲は駿河湾から赤石山脈(南アルプス)まで南北に広がる。2003年4月の旧静岡市と旧清水市との合併でいわき市を抜き、2005年2月に高山市が周辺9町村と合併するまで、日本一広い面積を持つ市であった。
現在では、高山市、浜松市、日光市、北見市に次いで、全国で5番目に広い市である。南北に静岡県を貫いており、東海道ルートで長距離移動する際、本市を横切らずに東西に移動する事は不可能である。
静岡県内では統計上浜松市に次いで総人口2位であり、政令指定都市の中では最も人口が少ないが、人口集中地区、都市雇用圏、商圏の規模は県内最大である。
自然地理
富士山を望む日本平などの景勝地や、温暖な気候でも知られる。三方を山に囲まれ、南は駿河湾に接している。市域面積の10%未満しかない平野部に人口の約98%が集中しており、残り市域の大半は非可住の山林である。糸魚川静岡構造線上に位置しており、急峻な山や急流が目立つ。
又、駿河トラフに近いために、南関東と同様に大地震の危険性が指摘されており、防災にも力が入れられている。
山:間ノ岳、塩見岳、荒川岳(悪沢岳)、赤石岳、聖岳、光岳、山伏(やんぶし)、大無間山、満観峠、真富士山、十枚山、竜爪山、賤機山、谷津山、八幡山、有度山(日本平)、梶原山、薩埵山(薩埵峠)、浜石岳、大丸山、大平山
川:大井川(上流)、安倍川、藁科川、丸子川、巴川、大谷川放水路、長尾川、富士川、興津川、大沢川、庵原川、山切川、中河内川、大橋川、小河内川(興津川支流)
湖:井川湖、畑薙湖(畑薙第一ダム湖)、麻機沼(麻機遊水地)、鯨ヶ池、有東坂池、二ツ池、船越堤、
静岡市は、「広大な一個の中で多極型」の構成であり、中心市街地は、駿府城・静岡駅周辺と、清水港・清水駅周辺の二極を中心に形成されている。又、静岡市街地と清水市街地の中間に位置する東静岡駅周辺に、文化施設などを主体とする新市街地(新都心)を建設中であり、行政機関の移転も検討されている。
奥安倍・井川
安倍川上流の奥安倍地区(旧梅ヶ島村・大河内村・玉川村。静岡駅から梅ヶ島までは45km)や、大井川上流の旧井川村は、1969年元日に旧静岡市と合併した。
2003年の新静岡市発足で政令指定都市になって以後、奥安倍と井川は、静岡市街地と共に葵区に含まれている。行政機関は、井川は「葵区役所井川支所」という扱いであり、奥安倍に至っては行政機関すら設置されていない。(※一部の手続きは、市中央公民館の各分館で可能である。農協や郵便局などの金融機関は設置されている)安倍奥、奥大井では川に沿った標高の低い所に細く長く集落が点在している程度であり、最も大きい集落である井川本村ですら人口が500人に満たない規模なのでコスト面で行政機関を設置することが難しいのである。
地図を見ると、井川は鉄道が通じている島田・川根本町との交流関係の方が深そうであるが、実際には路線バスや乗用車で静岡市街地へ向かう事が多い。標高1000m超の富士見峠を越える長いワインディング路であるため静岡市街地から井川ダムまで2時間近い所要時間がかかる。近年では長島ダム建設のおかげで大鉄閑蔵駅より大井川下流側の県道が非常によく整備されたため、スーパーマーケットやホームセンター程度の日用品買出しには川根本町、川根町方面へ行くことが若干増えているようである。大井川鉄道井川線は本数も少なく、運賃もバスで静岡市街地に行くより高いので、生活の足としては向いていない。紅葉の時期などハイシーズンは多くの観光客でいっぱいだが、閑散期(特に冬)は殆ど乗客がいない。
梅ヶ島をはじめとする安倍奥地区は、富士川沿いのルートが開かれるまでは駿河と甲州とを結ぶ街道沿いであった。武田信玄がかつて梅が島に金山を開いたことなど、甲州と関係の深い地域でもある。
福祉・医療
城東保健福祉エリア(葵区)
(保健所、急病センター、保健福祉センター、心身障害者デイサービスセンター、いこいの家)
葵区郊外の安倍川上流の地区は、日本で緑茶栽培業が興った土地でもある。これ以降、安倍川上流の郊外部では緑茶栽培業が盛んになり、江戸時代には徳川将軍家に献上する御用茶の栽培が行われた。北原白秋作詞の『ちゃっきり節』は、この歴史に因んだご当地ソング(新民謡)である。
又、ワサビ栽培業の発祥地も、奥安倍の有東木(うとうぎ)地区である。また、足久保地区は、日本で初めて緑茶が植えられた地である。
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